男性型脱毛症は、思春期以降に始まって徐々に進行し、男性の前頭部と頭頂部の頭髪が薄くなり、最終的には後頭部と側頭部を除いて抜け毛が進行します。
また、硬毛の軟毛化(生え変わる場合に細く短い毛になる)が引き起こされます。
男性型脱毛症はテストステロン(男性ホルモン)の代謝物(DHT)が引き起こすとされています。
2005年に男性型脱毛症薬として承認された新薬「プロペシア(一般名:フィナステリド)」は、テストステロンをDHTへ変換する酵素を阻害する画期的な内服薬です。
海外では、5年間服用後の抜け毛進行抑制改善率が高い数字を示しており、性機能障害などの副作用の発現率も低いものでした。
この新薬を服用するに当たっての基本的な注意事項は以下の通りです。
※なお、この薬剤に関する診察・処方・検査はすべて健康保険の対象外となります。
にきびの原因は大きく 3つに分類されます。
以上から、にきび対策は洗顔、食生活や体調を上手に管理することが基本となります。当院ではこれらに加え、にきび跡を改善させるケミカルピーリングやビタミンC誘導体などを組み合わせて、患者様それぞれの症状にあわせた治療を行なっております。
治りにくい水虫には、内服薬が有効です。 夏場は特に水虫が治らないと悩んでいる人が多いようです。症状が少し良くなると、塗るのをやめてしまうことが主な原因ですが、本当は湿疹や他の皮膚病なのに、水虫と自己判断した結果、こじらせる人もあり要注意です。最近の抗真菌剤は効果が高く、専門医の適切な診断を受け、指示どおりに1~2ヶ月程度外用すれば完治する確率は高いのです。
一方、爪水虫など外用薬では治りにくい水虫に対しては、内服薬による治療が行われます。 内服薬を服用する場合は、事前に検査が必要ですが、新しい内服薬は、服用期間が短縮され、一週間服用して三週間休む事を三回繰り返すパルス療法なども開発され、使いやすくなりました。
内服は通常の水虫にも有効で、市販薬で効果のない頑固な水虫を短い期間で治癒させたり、面倒な外用をせずに再発を防ぐことも出来ます。 いったん治癒しても家族間で再感染するケースも多いので、バスマットなどの共用を避け、毎晩足を良く洗い、その日に付着した白癬菌を洗い流すことなどを心がけてください。
乾燥肌(皮脂欠乏症)とは、皮膚のうるおいをを保つ脂が減少することにより皮膚の水分が奪われ、乾燥してしまう状態です。中高年の四肢、特に下腿によくみられ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたりひび割れが生じてかゆみを伴い、掻くと悪化して湿疹になることもあります。
程度の差はありますが、誰でも加齢により皮膚の脂は減少し、乾燥を生じてきます。
一般に女性のほうが男性よりもやや早い年代から起こり、空気中の湿度が下がる秋から冬にかけてはじまり春先まで続き、夏には自然に軽快することが多いようです。このように乾燥肌は生理的な現象ともいえますが、近年は化粧品の影響のためか、若い女性の顔に見られることが多くなっています。またアトピー性皮膚炎の発症・悪化にも関与しています。
原因は加齢だけでなく、頻回な入浴、かぶれや日焼けなどによる皮膚の炎症が挙げられます。皮脂膜は石鹸で、角質細胞間脂質(セラミド)は熱いお湯によって分解されやすいので、過度の入浴は乾燥肌を助長します。またセラミドは表皮で作られているため、表皮が炎症を起こしている間は、供給が途絶えます。表皮のターンオーバー(入れ替わり)は4週間ですので、理論的には炎症が治まってから4週間はセラミドの減少または消失の状態が続くことになります。
乾燥する時期に肌荒れを放っておくと肌の乾燥を招き、バリア機能が障害されて肌荒れがさらに悪化することになりますので、注意が必要です。
帯状疱疹は、皮膚に紅斑と痛みが生じ、数日後に水疱を伴ってくる病気です。原因はヘルペスウィルスの一種の水ぼうそうウィルスです。子供の頃など水ぼうそうに罹ったあとでも、このウィルスは神経節に潜んでいて、体の抵抗力が落ちてくると目覚めて増殖を始めます。ウィルスは神経を伝わって広がっていくため、皮疹は神経の走行に沿って帯のように現れます。このため典型的な皮疹は左右のどちらかに限ってみられます。また、神経を傷つけるため神経痛を引き起こし、特に高齢者では激しい痛みが持続することがあります。
帯状疱疹は疲れがたまって抵抗力が落ちたときに起こる病気なので、安静が第一で、栄養を取ってゆっくり休むことが大切です。薬はヘルペスウィルスに特異的に効く抗ウィルス剤の内服あるいは点滴になりますが、クリニックでは原則として点滴治療はできません。新しい内服薬は効果が高く、飲む回数も減って使いやすくなりました。症状の悪化や神経痛が持続することを防ぐために、なるべく早い時期から内服治療を始めることをお勧めします。神経痛に対しては、鎮痛剤で治まらないときにはペインクリニックなどで神経ブロック療法を行うこともあります。
帯状疱疹の水疱の中には大量のウィルスが入っているので、まだ水ぼうそうにかかったことのない人が水ぶくれに触れると、水ぼうそうに罹る可能性がありますが、水ぼうそうになったことがある人には感染しません。
いずれにしても、帯状疱疹は体調のバロメーターといえます。無理をせず、抵抗力を落とさないような生活を心がけましょう。
典型的なものは、生後2~3ヶ月頃に顔面の湿疹としてはじまり、徐々に四肢(特に肘・膝の内側)に広がり、難治性の湿疹が慢性的に続きます。
10歳頃に軽快する人が多いのですが、思春期以降に再燃する場合もあります。その場合でも中高年までには軽快する人が多く、決して一生涯治らない難病とはいえません。
原因はいまだに完全には明らかでありませんが、以下の原因等が考えられています。
また、当院では状態に合わせて炎症を抑える治療法を組み合わせています。
ステロイド外用剤には強力な抗炎症作用がありますが、炎症のみならず皮膚の細胞の増殖も抑えてしまうため、「皮膚がやや薄くなる」「毛細血管が広がってみえる」「にきびや水虫などの感染症が悪化する」などの副作用が起こりえます。
このため、アトピー性皮膚炎のような慢性的な疾患では、ステロイド外用剤に頼らずスキンケアや抗原の除去で改善を図るのが理想的ではありますが、身体や生活環境を念入りに整える必要があり、毎日仕事をしながらではなかなか難しいのが現状です。
内服とは違い、外用剤では血液中に入るステロイドホルモンの量が少ないため、「顔が丸くなる」「糖尿病になる」「骨がもろくなる」といった全身的なステロイドの副作用は、ほとんど心配ありません。症状を常に良い状態にコントロールしておくためには、ステロイド外用剤を使うほうが有利ですが、自己判断で中止すると症状のリバウンドを招くこともあり、要注意です。
当院では患者さんの症状や生活環境、ご希望を考慮した上でステロイド外用剤の使用・不使用を決めますが、いずれの場合でも定期的に受診していただき、医師と相談しながら治療を続けていただく必要があります。
夏場は気温が上がって虫の活動も活発になります。また屋外で行動することも多くなるので、虫に刺される機会が増えます。
虫刺されによる症状は、虫の種類や刺された人の体質によっても異なりますが、重篤になることもあり注意が必要です。
蚊などの軽い虫刺されでは、刺された部分を水で洗って冷やし、市販の虫刺されの薬あるいはステロイド外用剤を塗ります。腫れがひどいときは、濡らした布で湿布するとよいでしょう。掻き破ってしまうと、「とびひ」などの二次感染を引き起こすこともあるので、きちんとした処置が大事です。
蜂などに何度も刺されると、アレルギー反応(アナフィラキシーショック)を起こす場合があります。吐き気、血圧降下、呼吸困難、意識消失などの全身症状が起こったときは、急いで病院にいく必要があります。
また、ダニ類はライム病やツツガムシ病などを媒介することがありますので、虫刺されのあと10日程してから発熱や紅斑が見られることがあれば、病院にかかりましょう。
虫に刺されない環境を作ることが大事です。換気はきちんと網戸を閉めて行い、洗濯物を取り込むときも虫がついていないかチェックします。草むらなどの虫の多いところに行くときは、長そで・長ズボンを着るようにしましょう。 虫除けスプレーも有効ですが、 ハチや毛虫には効きません。