男性型脱毛症(AGA)

Male pattern baldness

薄毛を解消する画期的な内服薬があります

近年、AGA(エージーエー)という言葉で広く知られるようになった男性型脱毛症は、思春期以降、男性の額の生え際や頭頂部の抜け毛が進行し、髪が徐々に薄くなる病気です。また、抜け毛だけでなく、毛髪が生え変わるときに細く短い毛になる「硬毛の軟毛化」も引き起こします。
原因は、男性ホルモンである「テストステロン」の代謝物「DHT」とされており、2005年にはテストステロンをDHTへ変換する酵素を阻害する画期的な内服薬「プロペシア錠」が男性型脱毛症薬として承認されました。
「プロペシア錠」は海外において5年間、服用後の抜け毛進行抑制改善率が高い数値を示しており、性機能障害などの副作用の発現率も低いものです。現在は「プロペシア錠」の後発品(ジェネリック)である「フィナステリド錠」も処方しております。
2016年6月には「プロペシア錠」以上の効果が期待される、「ザガーロカプセル」が認可され、当院でも取り扱いを開始しました。
「ザガーロカプセル」は、男性ホルモンからDHTへの変換を行う5α還元酵素の1型および2型の働きを阻害することで、DHTの産生を強力におさえ、男性型脱毛の進行を遅延させます。
発毛密度は「プロペシア錠」の60%増しというデータもあります。より強力な作用を求める方に向いています。
当院では、薄毛でお悩みの方に「プロペシア錠」と「ザガーロカプセル」を処方しております。なお、これらの薬剤に関する診察・処方・検査はすべて健康保険の対象外となります。

男性型脱毛症薬の注意点

1. 対象者は20歳以上で男性型脱毛症以外には心身ともに健康な男性に限り、女性は対象外です。
2. 特に肝臓機能障害がある患者には慎重な対応が必要となるため、必要に応じて血液検査をいたします。
3. 副作用などについては個人差もありますので、事前にカウンセリングを受けられることをおすすめします。